厨房の点検で押さえること

厨房機器の点検は、「衛生」と「火災・ガスの安全」という2つの観点が中心になります。庫内温度・ガス・炎・漏れなど安全と衛生に直結する項目は毎日の営業前後に、清掃や踏み込んだ確認は週次・月次で行うのが基本です。

以下の項目例はあくまで一般的なサンプルです。機器の機種や店舗の業態によって見るべき項目は変わります。取扱説明書やメーカーの指示、保健所・消防の求める内容をもとに、自店に合わせて調整してください。

冷蔵・冷凍庫の点検項目例

食材の安全に直結するため、庫内温度の確認は毎日欠かせません。

点検項目 確認方法 判定基準(例) 頻度の目安
庫内温度温度計・表示を確認定めた管理温度の範囲内毎日(営業前後)
ドアパッキン密着・破損を確認すき間なく閉まる・破れがない週次
庫内の霜・水漏れ庫内・庫外を目視過度な霜付き・水漏れがない週次
異音・振動稼働音を確認普段と異なる音がない毎日
庫内の清掃状態汚れ・においを確認汚れ・異臭がない週次

加熱機器(コンロ・フライヤー)の点検項目例

ガス・炎・油を扱うため、火災とガス漏れの防止が最優先です。異常を感じたらすぐ使用を止め、専門業者・ガス会社に連絡します。

点検項目 確認方法 判定基準(例) 頻度の目安
ガス漏れ・におい始業時ににおいを確認ガス臭がない毎日
炎の状態点火して目視安定した青い炎・立ち消えがない毎日
フライヤーの油色・におい・量を確認著しい劣化・規定量からの不足がない毎日
安全装置立ち消え安全装置等を確認正常に作動する週次
周囲の油汚れ機器周辺を確認引火の恐れがある油汚れがない毎日〜週次
ホース・接続部ガスホースの劣化を確認ひび割れ・緩みがない月次
ご注意

ガス設備・消防設備には、法令で点検が義務づけられているものがあります。ガス漏れ警報器や消火設備などの本格的な点検は、定められた頻度で有資格者・専門業者による点検を受けてください。日常のチェックは、あくまで異常の早期発見が目的です。

換気・グリスフィルターの点検項目例

換気設備の目詰まりは、換気不足だけでなく、油汚れによる火災リスクにもつながります。

点検項目 確認方法 判定基準(例) 頻度の目安
グリスフィルター汚れ・油詰まりを確認過度な油の付着・目詰まりがない週次(清掃)
換気ファンの動作運転音・風量を確認正常に回り、異音がない毎日
ダクト周りの油汚れフード・ダクトを目視引火の恐れがある油汚れがない月次

給排水・その他の点検項目例

点検項目 確認方法 判定基準(例) 頻度の目安
給湯・給水湯温・水漏れを確認適温で出る・漏れがない毎日
排水・グリストラップ詰まり・においを確認スムーズに流れる・清掃されている毎日〜週次
製氷機製氷量・庫内の清潔さを確認正常に製氷・汚れがない週次
手洗い設備石けん・ペーパーの補充を確認使える状態にある毎日
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運用のコツ

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よくある質問

飲食店の厨房機器では何を点検すればよいですか?

冷蔵・冷凍庫では庫内温度やドアのパッキン、コンロ・フライヤーではガス漏れや炎の状態・油の劣化、換気設備ではグリスフィルターの汚れやファンの動作、給排水では漏れや排水の詰まりなどを確認します。衛生と火災・ガスの安全に直結する項目が多いため、毎日の営業前後に短時間で確認できるチェックリストにしておくことが大切です。

厨房の点検はどのくらいの頻度で行えばよいですか?

庫内温度・ガス・炎・漏れなど安全と衛生に直結する項目は毎日、営業前後に確認します。グリスフィルターの清掃や製氷機の手入れなどは週次、換気ファンや設備の踏み込んだ点検は月次で行うのが目安です。ガス設備や消防設備には法令で点検が義務づけられているものがあり、定められた頻度で専門業者による点検を受ける必要があります。

厨房機器の点検表はそのまま使えますか?

本記事の項目・基準は一般的な例です。実際の点検項目や頻度は、機器の機種や店舗の業態によって異なります。サンプルを出発点に、取扱説明書やメーカーの指示、保健所や消防の求める内容をもとに、自店に合わせて調整してください。ガス・消防設備など法令で点検が義務づけられた項目は、必ず該当する法令・基準と専門業者の点検に従ってください。

まとめ

厨房機器の点検は、衛生と火災・ガスの安全という2つの観点が中心です。冷蔵・冷凍庫の温度、加熱機器のガス・炎・油、換気のグリスフィルター、給排水など、安全と衛生に直結する項目を毎日の営業前後に、清掃や踏み込んだ確認を週次・月次で行うのが基本です。

本記事の項目例は出発点として使い、自店の機器・業態に合わせて調整してください。ガス・消防設備など法令で義務づけられた点検は、専門業者による点検を必ず受けましょう。営業の動線に組み込める、無理のないチェックリストにすることが、継続のコツです。